消費者と販売心理学
お正月といえば、福袋。
販売をしている側の人間であれば、毎年この中に何を入れるかで非常に頭を悩ませるものです。
大手の百貨店でも、大目玉の商品を福袋に詰めて人気を集めているところがありますが、地方へ行けば、低下では元はとっているようだけれども、実際ほしいものが入っているかというと、そうではないといった内容で、翌年は購入しないとしょんぼりしている人もよく見かけます。
福袋は、その名の通り、福がたくさん入っていて、購入した人がうれしい気持ちになるようにという気持ちを込めて作成すべきではないだろうかと販売する側としては思っているべきではないでしょうか。
さて、先に述べた、「翌年は購入しない」と思ってしまう人の心理について学ぶ必要があると思います。
販売心理学とは、そういったところからどんどん学ぶべき点が多いと思います。
では、どうして翌年購入しないでおおこうと思うのか。
やはり自分が想像していたのとは、内容が違っていたからというのがまずあるでしょう。
これはどうしてか、福袋の中身のカテゴリをおおざっぱにしすぎているから、消費者の求めるものと、合致していないのでしょう。
毎年人気のあるものとしては、洋服がゆるぎないものです。
東京などでは、はるばる交通費を一万円以上かけてでも購入しに来る人が後を絶ちません。
これは、福袋の中身が非常にジャンルが狭められているからです。
ブランドが一つに絞られていて、洋服関連のものしか中に入っていない。
しかも、定価で購入額の4倍程度のものが入っている。
こういった観点から、消費者は毎年購入しに来るのです。
販売する側は、そういった消費者の心理を良く理解していく必要がありますよね。